メニエール病の薬療(メリスロン)
ここではメニエール病にともなう、めまいの治療薬を紹介します。
まず一般名をメシル酸ベタヒスチン、または製品例 メリスロンと呼ばれる薬を紹介します。
メリスロン(メリスロン(エーザイ、主成分ベタヒスチンメシル酸塩、薬価 6mg錠 = 8.5円)
メリスロンは、40年ほど前から使われている歴史のある薬です。
作用 は耳の奥の"内耳"の血流を改善して、めまいの症状の改善を目指します。メニエール病が原因のめまいにももちいられますが、それ以外のめまいの治療薬としても広く使用されていて、副作用が少ない安全性の強い薬です。
メニエール病は激しいめまいの発作が起こる病気ですが、このめまいは、体の平衡感覚が乱れてしまうことから起こります。平衡感覚は、耳の中にある内耳という部分で制御されています。メリスロンは、この内耳の働きの乱れを抑えることで、めまいの症状を治める効果をしめします。
メリスロンの作用メカニズムを知るために、内耳の働きを説明します。
内耳というのは、耳の奥、鼓膜よりさらに奥にある器官で、体のバランスを検出する働きをしています。内耳には、リンパ液という液体が満たされたがあります、そのため体を動かすと、中耳の中のリンパ液が動きます。この動きが神経に伝わって、体のバランスを検出します。
メニエール病の診断を受けた方は、内耳の血液の流れが悪くなっているので、内耳の働きが鈍くなっています。そのため、体のバランスがうまく検出できず、平衡感覚が乱れて、めまいを起こしてしまうのです。メリスロンは、内耳の血液の流れを改善する効果を持っています。メリスロンは、ヒスタミンという生体内物質と似た作用します、ヒスタミンは、血管を広げる働きを持っているのですが、メリスロンはこのヒスタミンと同様内耳の血管を広げる効果を持ちます。
このようにメリスロンによって内耳の血管が広がると、内耳を流れる血液量が増えて、内耳の働きを回復することができます。